息子を見付けられない

動悸と胸をナイフで刺されるような痛みで目が覚めた。


今日から仕事…息子に2日間会えないのは、寂しい

「2日会えないけど又6日に来るから…もう少ししたら家へ一緒に帰ろうね 待っててね」心の中でつぶやいた。


苦しみと後悔の中職業へ行って平然と何時ものように気付かれないように振る舞えるかどうかそれだけが不安で不安で


息子の事は、未だ私は亡くなった事…私は認めない認める事が出来ない。

誰かに話せば私が壊れてしまう。


食欲は、未だほとんど食べたいと思えないただ今日1日生きるためだけに無理にお腹へ入れているだけ


何とか呆然とした中車を走らせ職場へ

職場へ着いても直ぐに車から降りられず深く深く深呼吸をしてドアを開け降りた。


倉庫のドアを開けた。

まるで違う空気が流れているようで、別世界の扉を開けたかのように思い空気で押し潰されそうでしす。

事務所へ行く迄何度も何度も深呼吸をして事務所のドアを開け「おはようございます」何時ものように挨拶をしたつもりです。


仕事は、流れ作業の用にこなしたものの呆然と足が宙に浮いたような霧の中をさ迷いながら時々吐きそうになりながらも何とか仕事はこなしたものの体調は、思わしくない。


精神的にも不安定で1人の時間が出きると頭を抱えて何度も何度も叫びそうになる。


一秒でも時間が空くと息子の悪夢が蘇って何で何で何でどうしてどうしてその言葉が頭の中でぐるぐるぐるぐる廻って何とか2日間職場の人達に気付かれないで過ごせた。


ただ、職場の人に連絡息子さんと取れたと聞かれ「うん 相変わらずだった」と答えたが胸が押し潰されそうになり呼吸が重たくその場から逃げだしたかった。


仕事が終わって待っているはずのない息子が1人で家で寂しがってまっているから速く帰らなきゃと…どうしても息子が家で待っているそう思いたかったのです。


ドアを開け玄関に揃えられたスリッパは、そのまま

でも、鍵を開けた瞬間息子の名前を何度も何度もよんで「只今」「今帰ったよ」「帰ったよ」「返事して」

それでも声一つ物音一つ聴こえません。


悲しくて悲しくて涙が次から次へと溢れて止まらない。

家へ帰ってからの暗闇は、地獄でしかありませ。

普通に時間を過ごしてるかと思うと急悲しくて自分を攻めてせめて


呆然とお風呂へ入り薬を飲んでベッドへ入り暗闇を見渡し私は息子が居るんじゃないかと探し廻っている。


明日会いにいくからね待っててね。

息子の名前を呼び「おやすみ」それでも息子は、亡くなってないと思いたかった。

息子の空白の時間

正月3ヶ日の朝動悸と息子の居ない現実を叩きつけられて目が覚めた。

目覚めは、かなり悪い。


昨日は、昼から長男が次男に会いに行ったようです。

時間合わそうかと思ったのですが、兄弟2人だけで話したい事もあるかと私は、時間をずらした。


今日でやっとアパートへ行かなくて済む。

やっと終わる。

とにかく息子のアパートの最後の姿のある痕跡から逃げたかった。


長男は、今日から仕事…

家の用事をバタバタと済ませて息子に会いに行って「後、少しだから寂しいだろうけどもう少し待ってて一緒に家へ帰ってずっと2人ですごせるから」とつたえた。


市役所へ粗大ゴミ件を貰い息子のアパートへ急いだ。

粗大ゴミシールをはり不燃ゴミのゴミ出しして持込み用の粗大ゴミを車に積んでこれでアパートには来なくて済む。

1つ片付いた…鍵は流しに置いて少し呆然と部屋を眺めながら息子の名前を呼び全部終わったから一緒に家帰ろうそう言ってアパートを最後にした。

息子のアパートで吐いていたスリッパはボロボロだけど、家へ持って買える事にした。


粗大ゴミ場を3ヶ所廻りゴミ事に持込みをしてやっと家へ帰った。

家へついて直ぐ息子のスリッパを綺麗にして玄関に揃えて置いた。

必ずアパートでなく家へ帰って来るように…


結構な距離廻ったのでかなり疲れた。

気持ちの疲労感もきつかった。


明日からは、私も仕事休むかどうかも悩んだか出勤する事にした。

息子が亡くなった事も話すべきかどうか悩んだあげく話さない事にした。

何より相手も対応に困るだろうし、私自身が話したくなかった。


話せば自身の気持ちが壊れてどうなるか自信がなかったからだそれに未だ私は息子の死を受け入れてない。

受け入れる事が出来ていない。

認めきれていない。

動悸が常にしている。


明日仕事へ行くのが怖い、朝の目覚めが怖い…

何故か息子が亡くなってから時間のサイクルが異常に速い。

お風呂に入っても眠りに付く迄不安感と動悸で押しつぶされそうになっている。

変わらず何時もの用に普通に振る舞えるだろうか…

触れられない息子

地獄へ落とされる用に現実を突きつけられて朝早くが覚めた。

体がだるく空気が重くのし掛かる…


一通り家事をこなして癒し系ミュージックを聴きながら穏やかな日差しの差し込む窓を呆然と眺めてるが、音楽は、癒し系のはずが余計に悲しみを深める


遺影に使うためのたつた1枚しかなかった息子の写真を現像しに行って10時過ぎ頃息子に会いに葬儀屋へ行った。

今日は、綺麗な柩に入れられて横たわっている。

やっぱり息子は、死んだの…納得出来ないまま涙が溢れて止まらない

何故一言言ってくれなかったのか

母さん直ぐ迎えに行ったのに

死を選択する前に何故母さんに何か言って来れなかったの

母さんがどんなに大事に思ってたか

どんなに大切に思ってたか

死なせる為に独り暮らしさせたんじゃないのに

最と最と早く迎えに行けば良かったね。

母さんの判断が遅すぎ…母親失格


ごめんね…もっとまめに会いに行けばよかっね

メッセージしか返さないから何時もの事と思い込んで会いに行かなくてごめんね。

ちゃんと顔見て確認するべきだったね。

会えなくてもまめに会いに行って手紙だけでも残しとけば何か違ってたかな

顔見る事も触れる事出来ないなんて…柩を何度も何度も撫でながら謝っていた。

ごめんね。苦しかったね。不安で不安で食欲もなかったよね。

眠ることも出来なかったね。

一人ぼっちで寂しかったよね。

守ってあげられなくて本当にごめんね。

又明日も会いに来るからね。

ごめんね。


もう少し待っててね家へ連れて帰ってあげるから

初めて心のそこから声を出して泣けた。


その後息子のアパートへ最後の後始末の為車を走らせた重苦しい空気に押し潰されそうになりながら電気屋さんとの待ち合わせの為急いだが電気屋は、遅れるとの連絡があった。

しばらくして長男も来たが電気屋を 待つ間残りの物をリサイクルショップへ持って行けるものを持って行くことにした。


しばらくして電気屋さんが来たが、たいした額にならなかった。

「引っ越しですか」と聞かれ胸が押しつぶされそうになりながら家へ連れて帰るので…と答えていた。


残りのリサイクルショップへ持ち込める物は、長男と2人で持ち込み部屋は、ほとんど綺麗に片付いた。

後は、粗大ゴミと不燃、可燃ゴミのみで玄関に集めて直ぐ捨てられるようにして置き長男をアパートへ送り家へ急いだ。


家へ着いてからの一人の時間は、動悸と息苦しさで押し潰されそうになる。

ただ、慌ただしく時間を過ごしたので息子の事が頭から離れないままも疲れて眠った。

食欲は、なくほとんど口にしたいとは思いませんでした。


眠って夜中目が覚め何とかお風呂へ入って鬱の薬を飲んで眠りましたが、朝の目覚めが怖くて仕方ありません。


長男は、明日から仕事でわたしは、最後のアパートのゴミ処分のみです。

これでもうアパートへは、二度と行かなくて済むそう思う事で

少しは、心も楽になるかなと思っていたのですが


これから最苦しい地獄になるとは