唯々オロオロするだけで時間の感覚さえない。
息子に久しぶりに会えるのに楽しみにしながら日々仕事と変わらない生活をおくっていた。
やっと2020年12月30日家の用事を済ませて息子の為にと用意した敷き毛布とマスクを持って、昼前車を走らせてへ急いだ。
アパートへ着いて顔を見るのを楽しみに駐車場へ車を入れた時、目に入ったのは無造作に傷んだ息子のバイクと自転車、ボロボロのカバー
おしやれで見た目にこだわる息子にしては、考えられなかった。
やっぱり失業しているのかもと思いつつ息子は、アパートに居ると思った。アパートの階段を上がり部屋のチャイムを何度も何度も鳴らすものの気配が感じられない。
ふと郵便受けへ目をやると郵便物がたまっている。
何でと思いつつドアノブへ手を掛けたら鍵が掛かってなかった。
ドアを開け息子の名前を読んだが返事がない。
未だ寝てるのかと部屋の奥へ入っていったらそこには、残酷な信じられないこうけいがあったが、全く状況が把握出来ない。
ただただ頭は、真っ白で息子の名前を呼んで腕をつかんだら固く冷たい…
やっと息子が首吊り自殺をしている事が解ったが何が起きて居るのか理解出来ない。
とにかく警察へ電話と携帯を手にした物の110番が押せない。
何とか110番したものの聞かれることにしどろもどろでやっとの思いで住所を伝えた。
今から警察行かせますかららしき事を言っていたような気がするけど全く記憶にない。
一人不安とショックで、心も頭もパニックでただ待つしかなかった。
2020年が終わろうとしている中長く次男に会っていなかった。
マイペースで余り気持ちを表に出さない息子
何時ほんのり笑顔で我が道を行くタイプ
4年程前から独り暮らしを始めた。
自立させたい思いもあり追い立てるように独り暮らしをさせた。
メールをしてもメッセージを送っても返事を返さない息子で、訪ねても仕事で、休みが合わずドアノブへ渡したい物を掛けてメモ書きを添えておいた。
それでも連絡をしてこない。
心配で近所に住む長男に訪ねてもらったがインターホン越しに返事だけ帰って来ただけ
それでも連絡をよこさなかった。
心配ながらも休みが合わないからとほとんど訪ねる事をしないでメッセージを時々送信していたものの既読されるだけで返事は、帰って来ない。
世の中がコロナで騒がしくなり派遣もあって心配になりメッセージが既読されているから年末なら休みだろうからとアパートへ訪ねるつもりでいた。
6月8月と既読されていたメッセージが11月26日既読されなかった。
心配は、つのったものの無視…そう思っていた。